歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりとは

歯ぎしり・食いしばりとは

歯ぎしりは、無意識に上下の歯を強くこすり合わせたり、噛みしめたりする習慣です。就寝中に起こることが多く、自覚がない方がほとんどです。食いしばりは、歯を強く噛みしめる行為で、日中にも起こります。

歯ぎしりには、ギリギリと音を立てる「グラインディング」、カチカチと音がする「タッピング」、音を立てずに強く噛みしめる「クレンチング」の3つのタイプがあります。このうち、音が出ないクレンチングは自分では気づきにくく、歯や顎に大きな負担をかけていても自覚がないことが多いです。

通常、噛む力は食事中で数キロから十数キロ程度ですが、歯ぎしりや食いしばりでは、体重の2倍以上の力がかかることもあります。この過度な力が、歯や顎の関節、筋肉に様々な問題を引き起こします。

多くの人が多少の歯ぎしりをしていますが、程度が強い場合や、症状が出ている場合は治療が必要です。放置すると、歯が削れたり割れたりするだけでなく、顎関節症や頭痛の原因にもなります。

歯ぎしり・食いしばりの症状と影響

歯ぎしり・食いしばりの症状と影響

歯への影響

歯が削れて短くなったり、平らになったりします。エナメル質が削れると、象牙質が露出して知覚過敏になることもあります。さらに、歯にひびが入ったり、割れたりすることもあり、最悪の場合は抜歯が必要になります。

特に奥歯は強い力がかかりやすく、歯ぎしりによるダメージを受けやすい部分です。歯の咬む面が平らになっていたり、歯が短くなっていたりする場合は、歯ぎしりの可能性が高いです。歯が割れると、痛みが出るだけでなく、割れ方によっては保存が困難になることもあります。

詰め物・被せ物への影響

過度な力がかかることで、詰め物が取れたり、被せ物が割れたりしやすくなります。せっかく治療した歯が、歯ぎしりによって再びダメージを受けることがあります。

特にセラミックの詰め物や被せ物は、強度はありますが、過度な力には耐えられません。高額な治療を受けた後に、歯ぎしりで破損してしまうケースもあります。審美治療を受ける際は、歯ぎしりの有無を確認し、必要に応じてマウスピースで保護することをおすすめします。

顎関節への影響

顎の関節に大きな負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。口が開けにくい、顎が痛い、音がするなどの症状が現れます。

顎関節症の原因は複数ありますが、歯ぎしりや食いしばりは主要な原因の一つです。就寝中に無意識に強い力で噛みしめることで、顎の関節や周囲の筋肉に過度な負担がかかり続けます。

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筋肉への影響

咀嚼筋が過度に緊張し、顔のえら部分が張ってきたり、筋肉痛が起こったりします。また、頭痛や肩こりの原因になることもあります。

歯茎や骨への影響

強い力が継続的にかかることで、歯を支える骨が吸収されたり、歯茎が下がったりすることがあります。歯周病を悪化させる要因にもなります。

歯ぎしり・食いしばりの原因

歯ぎしり・食いしばりの原因

ストレス

最も大きな原因はストレスです。精神的な緊張や不安が、無意識に歯ぎしりや食いしばりとして現れます。仕事や人間関係のストレスが多い方に起こりやすい傾向があります。

噛み合わせの問題

歯並びが悪い、高さの合わない被せ物があるなど、噛み合わせに問題があると、無意識に顎の位置を調整しようとして歯ぎしりが起こることがあります。

生活習慣

飲酒や喫煙、カフェインの過剰摂取などが、歯ぎしりを誘発することがあります。また、睡眠の質が悪いと、歯ぎしりが起こりやすくなります。

当院の歯ぎしり・食いしばり治療における特徴

総合的な診断

当院では、歯の咬み合わせ、補綴物の状態、咀嚼筋の発達具合、顎関節の状態などを総合的にチェックします。

歯科用CTで顎関節部を詳しく検査することも可能です。放射線科での顎関節症の診断経験が豊富なため、画像から得られる情報をもとに、歯ぎしりや食いしばりが顎や歯に与えている影響を正確に評価します。

マウスピース(ナイトガード)による治療

当院では、就寝中に装着するマウスピースを作製し、歯や顎を保護します。保険診療で対応できますので、安心してご相談ください。

マウスピースは、歯ぎしりそのものを止めるものではありませんが、歯や顎にかかる力を分散させ、ダメージを最小限に抑えます。多くの患者様で、装着後に歯の削れや顎の痛みが改善しています。

生活習慣のアドバイス

歯ぎしりや食いしばりの根本的な原因であるストレスへの対処法や、生活習慣の改善についてアドバイスします。日中の食いしばりに気づく方法や、リラックス法などもお伝えします。

治療方法

治療方法

マウスピース(ナイトガード)

就寝中に装着する透明または白いマウスピースを作製します。歯型を取って患者様専用のものを作るため、フィット感が良く、違和感も少ないです。上顎用または下顎用を作製し、毎晩装着することで歯を守ります。保険診療で対応できます。

噛み合わせの調整

噛み合わせに明らかな問題がある場合は、調整を行います。高すぎる詰め物を削ったり、全体のバランスを整えたりすることで、無意識の歯ぎしりを軽減できることがあります。

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生活習慣の改善

ストレス管理、十分な睡眠、アルコールやカフェインの摂取を控えるなど、生活習慣を見直すことも重要です。リラックスできる時間を作り、ストレスを溜め込まないよう心がけましょう。

予防と対策

予防と対策

日中の食いしばりに気づく

デスクワークや集中作業をしているとき、無意識に食いしばっていることがあります。気づいたら顎の力を抜き、上下の歯を離すよう意識しましょう。

ストレス管理

適度な運動、趣味の時間、十分な睡眠など、ストレスを発散する方法を見つけましょう。瞑想やヨガ、深呼吸なども効果的です。

就寝前のリラックス

就寝前にスマートフォンを見続けると、脳が興奮して歯ぎしりが起こりやすくなります。寝る1時間前にはスマートフォンやパソコンを控え、リラックスして過ごしましょう。

マウスピースの継続使用

症状が改善しても、予防のためにマウスピースを使い続けることをおすすめします。歯ぎしりの癖は簡単には治らないため、長期的に歯を守ることが大切です。

よくある質問

歯ぎしりは治りますか?
歯ぎしりの癖そのものを完全に治すのは難しいですが、マウスピースで歯や顎を守ることができます。また、ストレス管理や生活習慣の改善で、歯ぎしりを軽減できることもあります。
マウスピースは一生使い続ける必要がありますか?
歯ぎしりの癖が続く限り、予防のために使い続けることをおすすめします。マウスピース自体は消耗品なので、すり減ったり破損したりしたら作り直す必要があります。
マウスピースをつけると違和感がありますか?
最初は違和感がありますが、数日から1週間程度で慣れる方がほとんどです。どうしても違和感が強い場合は、調整できますのでご相談ください。
保険は適用されますか?
当院ではマウスピース(ナイトガード)の作製は保険診療で対応しています。
子どもでも歯ぎしりをしますか?
子どもの歯ぎしりは珍しくありません。成長過程で自然に治まることが多いですが、永久歯が生えてきても続く場合や、歯が大きく削れている場合はご相談ください。

難波駅からアクセスの良い丸谷歯科医院では、総合的な診断と保険診療でのマウスピース作製により、歯ぎしり・食いしばりから歯と顎を守ります。歯の削れや顎の痛みが気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。